カリフォルニア州サウスサンフランシスコを拠点にドローン配送を手がける新興企業Zipline Internationalは現地時間12月15日、ルワンダ政府との新たな提携を発表した。同社が初めて事業を展開した同国における事業が飛躍的に拡大する見込みだ。
無人で自律飛行可能な同社のドローンは、6年前からルワンダで医薬品や血液を配送してきた。ナイジェリアやガーナ、米国にも事業を拡大しているが、最も活発に展開しているのは今もルワンダだ。
Ziplineのこれまでの配送実績は45万件に上る。ルワンダ政府との新たな契約により、2029年までにおよそ200万件の配送を請け負うことになるという。この提携はこれまでの基盤を拡大し、同国の金融、EC、観光業界を支援する。
今回の提携の目的は、ルワンダの政府機関への支援を拡大し、国全体にサービスを提供することだと、同社はプレスリリースで述べている。
この発表は、ドローン配送事業が成熟しつつあることを示している。多くの人が配送物をできるだけ早く手にしたいと思うようになっている中、ドローンは交通の混雑を避け、ドローン以外ではアクセスが困難な場所にも配送できる。
空域規制でドローンが許可されている地域なら、これが実現可能だ。米国ではドローンによる配送は比較的少ないが、ZiplineのほかにもAlphabet傘下のWing、イスラエルのFlytrex、米国のDroneUpやDrone Expressが限定的ながら事業を開始している。2013年にドローン配送という構想に着手したAmazonの「Prime Air」も、2022年内に飛行を開始する計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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