Lensa AIの最近の人気の高まりを受けて、プライバシーに関する懸念が表面化している。具体的には、ユーザーデータの使われ方に関する懸念だ。例えば、Lensa AIでは、ユーザーがアップロードした写真を使用して、その人工知能(AI)が訓練されることがある。
Lensa AIのプライバシーポリシーには、アップロードされた写真は、フィルターや効果を適用する以外の目的では使用されないと明記されている。しかし、ユーザーの(写真と動画以外の)情報を、以下を含むさまざまな目的に使用する可能性があることも付記されている。
完全なリストを確認したい人は、こちらを参照してほしい。
さらに、アプリの利用規約には、アプリをダウンロードして写真をアップロードしたユーザーは、Lensaに「永続的かつ取消不能、非独占的、ロイヤリティーフリー、全世界対象、全額支払い済み、譲渡可能、再許諾可能な権限を付与し、自分のユーザーコンテンツの使用、複製、変更、配布、および派生物の作成を許可したものとする」と記載されている。「ユーザーに追加の対価が支払われることはなく、適用される法律で要求される場合は、そうした使用に対する追加の明示的な同意を常にユーザーに求めることとする」(同利用規約)
Prisma Labsの担当者は米CNETに対して、次のように述べている。「アバター群が作成された後、共有された写真と、個別に訓練されたモデルのコピーは、当社のサーバーから完全に削除される。ユーザーが新しいアバター群を購入するたびに、このプロセスが最初から繰り返される。ユーザーが新しいアバター群を求めるたびに、写真をアップロードするようお願いしているのは、そのためだ」
最近、アプリに写真を送信したものの、自分のデータの使われ方が心配になった場合は、対策を講じることが可能だ。privacy@lensa-ai.comに電子メールを送信して、個人データの削除を要求することができる。自分の写真が広告に使用されている場合は、contact@lensa-ai.comに電子メールを送信して、そうした目的での使用の許可を取り消すよう依頼しよう。
ただし、Lensa AIのプライバシーポリシーには、「あいまいなアクセス、消去、異議の申し立てや、前述の権利を行使するその他の申し立てがあった場合」、その申し立てをより正確に理解するため、ユーザー側に問い合わせる可能性がある、と付記されている。それが不可能な場合、同社は「ユーザーの申し立てを拒否する」権利を有する、とも書かれている。
申し立てが承認された場合でも、処理が完了するまでに最大90日かかることもある。
このアプリを使うと決めた人には、利用規約とプライバシーポリシーを注意深く読み、自分のデータがどうなる可能性があるのか把握しておくことをお薦めする。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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