Hyundai Motor(ヒョンデ)は、自走式ロボットによる食品や小物の試験的な配達サービスを、韓国ソウル近郊のホテルと住宅地で開始した。
このロボットは、ヒョンデの「Plug & Drive(PnD)」技術をベースとし、周囲の情報をライダー(LiDAR)やカメラで得て障害物を避けながら自律走行できるという。施設内の物品輸送や、市街地のラストマイル配達といった作業での利用を想定している。
Rolling Hills Hotelでの試験運用では、宿泊客からの依頼に応じ、アメニティーグッズや飲み物、食べ物を部屋まで届ける。エレベーターとも連携しており、人の手を煩わせずに別の階へ移動できる。乗ろうとしているエレベーターのカゴが到着しても、カメラで捉えた映像からすでに乗っている人の人数を調べ、混んでいる場合は乗らずに見送る、といった動作も可能。
住宅地での試験運用は、フードデリバリーサービスを展開しているWoowa Brothersの協力を得て実施する。利用者がアプリ経由で注文すると、ロボットがレストランで食品をピックアップし、利用者のところまで配達する。
ヒョンデは、両試験の結果を検証し、運用時間の延長やロボットの台数増加などを実施する考え。
ホテルでの試験運用(出典:ヒョンデ/YouTube)
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