楽天グループは11月24日、ドローンに関連する仕事の支援と、ドローンの操縦時に必要となる情報をまとめて提供するプラットフォームとなるウェブサービス「楽天ドローンゲートウェイ」の本格提供を開始したと発表した。
ドローンに関わるすべての人の入り口(ゲートウェイ)となることを目的に、マッチングといった仕事支援と、フライトマップなどの飛行支援の2つの機能を提供する。
仕事支援機能では、空撮や調査、点検などの求人募集を掲載できる。ニーズに合うドローンパイロット探しから仕事の依頼までが一括してできるという。ドローンを活用したビジネスを行う企業や個人は、楽天グループが行う発注元審査の完了後に、業務内容や報酬などの募集要項を作成できるようになる。
仕事を探すドローンパイロットは、身分証明書や資格証明書などの必要書類を提出してプロフィール情報を登録することで、ドローン飛行関連の仕事へ応募できる。プロフィール登録の際は、「楽天ID」でログインし、対応可能エリアや対応可能サービス領域の登録、保有資格と証明書の提出などが必要。ドローンパイロットへの報酬(仕事依頼者が提示する報酬から、同サービスの利用料を控除した金額)は、仕事依頼者である企業や個人からの業務完了後、楽天グループが支払うという。
飛行支援機能では、操縦時に必要となる飛行禁止空域やフライト予定地の地図や地形、航空写真などのさまざまな情報を含むフライトマップ、天気予報や雨雲レーダーなどの気象情報といった情報をまとめて提供する。従来はドローンパイロットそれぞれが確認する必要があった情報をまとめて提供し、業務の効率化を支援するとしている。
昨今、ドローンの利活用はさまざまな分野にひろがっている。6月には、無人航空機の機体と所有者の登録制度が開始され、同年12月には操縦者の国家ライセンス制度の開始を決定するなど、国によるドローン飛行についての環境整備が進められている。
同社ではこれまで、「楽天ドローンアカデミー みなかみ校」やグループ会社のSKY ESTATEが運営する「Drone Biz School 東京校」(12月5日から楽天ドローンアカデミー 東京校に名称変更予定)において、ドローンパイロットの育成に取り組んできた。
また、楽天モバイルの基地局点検、マンションやオフィスビルなどの建物外壁調査、建物屋根部の高所損害調査など、さまざまな領域においてドローンを活用したサービスを提供している。
同社は今後も、ドローンに関連するサービスの提供やドローンパイロットの育成および、サポートを通じて、ドローン市場のさらなる拡大に貢献していくとしている。
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