米司法省、闇サイト「Silk Road」から盗まれた4900億円相当のビットコインを押収

Sarah Lord (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年11月08日 10時21分

 2012年に起きたビットコイン盗難事件の謎がついに解決した。米司法省は米国時間11月4日に、通信詐欺で有罪判決を受けたジョージア州在住の人物から、33億6000万ドル(約4900億円)相当のビットコインを押収したことを、7日に明らかにした。この人物には、20年の禁固刑が科される予定だ。

ビットコインのロゴを表示したスマートフォン
提供:Sarah Tew/CNET

 当局によると、James Zhong被告(32歳)は2012年9月に、約5万ビットコインを「Silk Road」マーケットプレイスから盗んだという。同被告は、Silk Roadに多数の口座を開設して、少額のビットコインを預けた後、140回以上の取引を同時に実行した罪で起訴された。その行為によってシステムを欺き、預けたよりもはるかに多くのビットコインを引き出したという。ニューヨーク州南地区連邦検事局によると、同被告はその後、自分の身元と仮想通貨の出所を隠すために、手に入れたビットコインをさまざまな口座に移していたという。

 同被告は2022年3月以降、約1000ビットコインを自主的に返却し、当局に協力し始めた。判決は2023年2月22日に言い渡される予定だ。

 Silk Roadは、2011年から2013年にかけてダークウェブ上で運営された闇サイト。創設者のRoss Ulbricht被告は2015年に、Silk Roadの活動に関連する7つの有罪判決を受けた。罪状は、麻薬不法取引、マネーロンダリング、コンピューターハッキングの共謀などだった。同被告は終身刑を言い渡されている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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