Quest Proのディスプレイは、パンケーキレンズを採用して、Quest 2より40%薄くなっている。レンズは薄くなっただけではなく、ピクセル数が上がったため視野がさらにシャープでクリアになった。LCDディスプレイのピクセル密度は37%増え、コントラストも75%向上し、Quest 2よりも色が豊かで鮮やかになっている。
内部を見ると、さらに多くの点で機能が向上している。例えば、プロセッサーがアップグレードされ、視野が広がったほか、内部カメラには表情トラッキングとアイトラッキングが追加された。
Quest Proヘッドセットには、新しくなった専用コントローラーが付属する。ただし、交換が必要になった場合には1組で300ドル(3万7180円)かかる。ほとんどQuest 2の本体価格並みだ。各コントローラーには、動きと位置を追跡する3基のカメラがあり、ヘッドセット本体のカメラを使う必要はない。左右それぞれの親指の近くには、改良された触覚センサーと新しいピンチセンサーがある。また、コントローラーをスタイラスとして使うこともできる。
Quest Proのコントローラーを充電するときは、付属のドックに置くか、付属の専用ケーブルを使用する。付属のケーブルだと一度に片方ずつしか充電できないので、ケーブルで両方を同時に充電したければ、Metaが別売にしているコンパクト充電ドックを70ドル(1万780円)で追加購入する必要がある。
Quest 2のコントローラーは単3電池で駆動し、持続時間は、筆者の経験によると使い方次第で数週間から数カ月というところだ。
ハードウェア面でいうと、Quest ProはQuest 2のはるか先を進んでいる。
仕様を見ると、Quest 2からは相当のアップグレードとなるが、ゲーマーやときどき使うくらいのユーザーであれば、2023年に登場すると見込まれているQuest 3を待った方がいいかもしれない。特に、Quest Proに使われている最高の機能は、VRゲームの体験向上を狙ったものではないからだ。
Quest Proに関しては、MR機能のさらなるテストを重ねなければ、生産性向上に向いているとは断定できない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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