Appleの「iPhone 14 Pro」は人気が高く、同社幹部らによると、発売から1カ月が経ち、サプライチェーンの問題は緩和されているにもかかわらず、供給が需要に追い付いていないという。この発言は同社が米国時間10月27日に出したもので、同製品の売れ行きが好調であることを示唆している。年末商戦を前に総じて景気悪化に警戒感を示し始めているIT業界では、やや異例ともいえる明るい知らせだ。
Appleによると、「iPhone 14」シリーズを含むiPhoneの売上高は426億ドルで、前年同期の389億ドルから10%増加した。引き続き好調なiPhoneと同様に、総売上高は前年同期比8%増の901億ドル、利益は1%弱増加して207億ドルだった。
比較的好調な業績報告だったにもかかわらず、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は、経済情勢は「ますます難しく」なっているとして、ソフトウェアを提供するMicrosoftや半導体メーカーのIntelなどのCEOと同じ見解を示した。「多くの人々が多くの場所で苦戦している。われわれはまだ、前例のない時代を生きている」と、Cook氏は27日の電話会見で述べた。
Appleの株価は、四半期決算発表の翌日に8%上昇して155.74ドルになった。それでも年初来で約14%下落しており、同社の時価総額は約2兆5000億円となっている。
アナリストらは、iPhone売上高は増加したが、ここ数年ほどの増加率ではなかったとして、需要が低下しているか、供給に制約があるiPhone 14 Proシリーズを求める消費者が増えている可能性も指摘した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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