USBの仕様を策定する業界団体USB Implementers Forum(USB-IF)は米国時間10月18日、現行規格「USB4」のアップデート版となる「USB4 Version 2.0」を公開した。データ転送速度は最大80Gbpsで、現行規格から倍増する。大量のデータ転送を必要とする人には、さらに嬉しい知らせもある。一定の条件下で、最大120Gbpsを実現可能だという。
USB4 Version 2.0は、ノートPCやタブレットとディスプレイやストレージシステムといった周辺機器との間で、最大80Gbpsでデータを転送できる。この速度は双方向で実現でき、周辺機器への転送と、周辺機器からの転送いずれの場合にも対応する。大型ディスプレイ、外付けドライブ、高速イーサネットなど、高速データ転送に対応する高性能の機器と接続した場合、USB4 Version 2.0はデータ転送速度を非対称に再配分することもできる。具体的には、120Gbpsで周辺機器にデータを送り出し、逆方向には40Gbpsを割り当てるといったことが可能になる。
ただし、こうした高速化をすぐに享受できるわけではない。USB-IFは米CNETの取材に対し、「最先端のソリューションが市販されるまでには、早くても1年から1年半かかるだろう」と述べた。
USB4 Version 2.0はデータ転送を管理する規格であり、USBに関する3つの規格のうちの1つだ。「USB Type-C」などが知られる別の規格は、コネクターの形状とそれに接続するケーブルを策定している。もう1つは、デバイスの充電方法を定める「USB Power Delivery(USB PD)」という規格だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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