サムスンは、「Galaxy」スマートフォンの次期ソフトウェアアップデート「One UI 5」で、Googleのスマートフォン「Pixel」に倣おうとしている。One UI 5では、新たな方法で通話ができるようになる予定だ。これは「Bixby Text Call」という機能で、音声アシスタント「Bixby」を介して音声とテキストを相互に変換し、テキストメッセージで電話に応じられる。
当面は韓国語でしか利用できないが、この機能は将来的にGalaxyデバイスを使ったマルチタスキングをさらに容易にすることを目指すサムスンの取り組みの一環だ。マルチタスキングは、AppleやGoogleのデバイスとのさらなる差別化を図るために、サムスンがOne UI 5を通して注力しているテーマでもある。2023年には、英語でも利用できるようにする計画だ。
基本的な通話体験の強化に取り組んでいるのは、サムスンだけではない。GoogleはPixelデバイスに通話を中心とする一連の新機能を導入してきた。ユーザーに代わって着信をスクリーニングしたり、保留にしたり、さらにはフリーダイヤルにかけるときの待ち時間を予測したりできるようにした。Bixby Text Callは、電話機能の最新化を目指すGoogleの野望に対するサムスンの最も有望な取り組みだ。
ただし、サムスンのアプローチはGoogleのものとは異なる。Bixbyは通話を代行するのではなく、ユーザーが電話に出られないような場合に音声とテキストを相互に変換して通話を支援する。本質的には、テキストと通話を融合させるものだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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