デジタル庁は10月13日に開催した記者会見で、健康保険証を2024年秋に廃止し、健康保険証機能をマイナンバーカードに一本化する方針を表明した。
デジタル庁の担当者は、「廃止に向けた詳細は今後検討する」としたうえで「廃止の期限を決めないとPDCAを進められない。日本政府らしくないかもしれないが、アジャイルの観点で2024年秋に廃止する方針を決めた」と述べた。
思想信条などでマイナンバーカードの取得を拒否している人への対応については「思想信条というワードを使うと憲法問題になってしまうが、政府としては最大限努力してメリットを説明し、取得を促していく。また、思想信条以外にもさまざまな理由で手元にカードがないケースも考えられるが、その場合の対応も検討している」と述べた。
マイナンバーカードのAndroidスマートフォンへの搭載は2023年5月11日を目指すという。iOS端末への対応時期については「機密保持契約が絡み明かせない」とした。また、マイナンバーカードの電子証明書利用料については、署名用と利用証明用ともに2023年1月から無料化するとしている。
加えて、運転免許証とマイナンバーカードの一体化時期についても、当初予定していた2024年度末から前倒しすると表明した。なお、運転免許証の廃止については「現時点では検討していない」と述べた。
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