データベース関連ミドルウェアのScalar、15億円を調達--米国進出の準備も

 データベースのミドルウェアを開発、販売するスタートアップ企業のScalar(スカラー)は10月4日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資により15億円の資金調達を実施したと発表した。

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 主な引受先は、三井住友海上キャピタル、D4V(Design for Ventures)、MIRAITRONC、岡地証券、未来創生3号ファンド、DEEPCORE TOKYO 2号、IDホールディングス、三菱UFJキャピタル8号。なお同ラウンドは、三井住友海上キャピタルとMIRAITRONCを協調リードとして実行されたという。

 Scalarによると、データが中心となる社会基盤が進展すると、データはさまざまなシステムを有機的に結合し、データに基づくさまざまな処理は自動化されていくという。しかし、こうした社会基盤においては、データの改ざんや不整合が発生した場合、多大な損害が広い範囲に渡り、ビジネスの信頼性は大きく損なわれる。

 そこで同社では、データ管理に伴うビジネスの信頼性を担保すべく、データの真正性や整合性における課題の解決を目指し、ソフトウェアの研究、開発、販売を行っている。

 今回調達した資金は、アプリケーションに近いミドルウェアの開発や、ビザンチン故障検知ミドルウェア「Scalar DL」とトランザクションマネージャー「Scalar DB」の利便性や性能の向上、アダプターやサポートプラットフォームの拡充などに充てる。新しい製品を開発していくという。

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Scalar DLのイメージ
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Scalar DBのイメージ

 また、電子文書やデータの証拠保全、データに基づいた企業間の取引、業務のサービス化などに取り組む企業に対して、製品の販売を行うためマーケティング、営業体制の強化を実施。製品を販売、導入するパートナー企業の開拓も行う予定だ。

 加えて、Scalarは9月29日、DeepKey Dataとのパートナーシップ契約を締結。米国市場におけるプロモーション活動や営業活動など、進出に向けた準備を開始している。米国の企業に対する顧客課題を調査し、3年以内の導入を目指すとしている。

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