Astroは楽しい機能満載だが、その中に2本の脚は含まれていない。今のところ階段は昇れないので、活躍するのは同じ階に限定される。
気をつけたいことがある。最近の報道によると、Amazonでロボットを開発していた担当者が、Astroは階段が得意ではないので、「階段の前に置くと」間違いなく「転がり落ちる」と発言したという(Astroはドラマチックな演出の才能があるようだ)。ただし、米CNETのテストでは、この欠陥はまだ確認されていない。Astroの移動能力は常に進化しているのだ。
残念ながら、できない。だが、ロボット掃除機と同じように、Astroはセンサーやカメラをいくつも搭載し、マッピング技術を採用しているので、家の中で自分のいる位置や、周囲の状況を把握できる。また、Astroはバッテリー駆動で、バッテリー残量が少なくなると、自分で充電ステーションに戻る。つまり、Astroはロボット掃除機と似たような動きをする。違うのは、掃除をしてくれないことだけだ。
Astroはただのお使いロボットではない。個性を持っているので、冷たくて固いロボットではなく、むしろおもちゃに近い。ペットのような面もあり、かわいい顔と遊び心のある性格で家族皆を楽しませてくれる。同僚2人の子どもをAstroに引き合わせて遊んだ日には、Astroは犬のように振る舞ったり、げっぷの音を出したり、ラッパーLudacrisの曲「Get Back」を上品にしたようなラップも披露してくれた。
子どもたちは本当にAstroを楽しんでいた。ロボットのAstroにロボットダンスをさせられると分かったときは特に楽しそうだったが、機能がひととおり終わって物珍しさがなくなると、急に興味を失っていた。
子どものブロックおもちゃとか、犬のおもちゃ、思わぬところに突然魔法のように出現する靴とかに、きっとつまずいたことがあるのだろうから、同じような障害がまた1つ増えるだけだ。Astroのことを弁護すると、Astroは移動しながらハミングのような音を出すので、気づかないうちにそばまで来ているということはないだろう。
呼べる。
持ってこれる。ビールに限らない。背中にドリンクホルダーが付いているので、どんな飲み物でも家の中にあれば取ってきてくれる。ただし、腕はないので、誰かが飲み物をホルダーに載せてやる必要がある。
ブラック・ミラーのAmazon制作版は見たくないものだが、こればかりは様子を見守るしかないだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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