渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアム「Shibuya Startup Deck(SSD)」は9月21日、同日からパブリックアートプロジェクト「ENLIGHTEN(エンライトン)」に参加するスタートアップの募集を開始すると発表した。
参加するスタートアップの先端技術やイノベーティブなアイデアを活用し、渋谷を訪れる人たちがワクワク、ドキドキする、注目溢れる場所に作り替えてもらうことを目指すという。
2023年2月から、渋谷マークシティ2階連絡通路の下、渋谷駅のハチ公広場、マークシティをつなぐ横断歩道の柱、工事中の仮囲いの一部などを、スタートアップの技術やアイデアを体現する実験スペースとして解放する。その解放エリアを“心躍る玄関口”にするためのアイデア、技術、実行力などを有するスタートアップを、「環境美化」をテーマに募集するという。
ENLIGHTENでは、一次選考(応募書類提出締切:10月17日)と二次選考(対面/オンライン ピッチ:10月21日)を経て、1〜3社を採用する。
リアルとオンラインとの連携を実証すべく渋谷の目立つエリアで実験をしたいスタートアップや、アート関連のスタートアップなどの応募を呼び掛けている。
参加するスタートアップへの特典として、柱巻や仮囲いの掲出に必要なメディア費、制作費などの実費(1000万円相当)を主催者が負担する。さらに、渋谷区後援でのプロジェクト実施、自治体と取り組んだ実証実験としてのPR露出、渋谷区のSNSへの露出などを露出協力として実施するという。11月の「Social Innovation Week」でのセミナー(またはパネルディスカッション)など、イベントの登壇機会も提供するとしている。
また、全体プロジェクトマネジメント業務を主催者側がサポートするほか、各種行政手続き、関係者調整などの業務は主催者側が担当する。今後の展開を見据え、他行政やSSD参加の大企業への紹介も行うという。
いつの時代でもカルチャーやアートなど流行の発信地であった渋谷だが、時代が変わり、アイデアを体現する形もさまざまに変化。アーティストだけでなく、事業で体現するスタートアップ企業も多く渋谷に集積しているという。
地域としては、多くの往来があるにもかかわらず、落書きなどによって、汚くて暗く、また怖いイメージがついてしまっている場所も存在する。
そこで、同プロジェクトでは、アイデアを事業で体現するスタートアップやアーティストに焦点をあて、新しい文化の啓発活動を渋谷から行ってもらい、渋谷をさらにスタートアップフレンドリーな街にするための社会実験として、渋谷の街頭をイノベーションの舞台として期間限定で無償解放する。
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