米国時間9月3日朝、米航空宇宙局(NASA)は、月軌道に向かう「アルテミス1号」ミッションのロケット打ち上げを再延期した。今回は、ロケットのコアステージに推進剤を充填(じゅうてん)する際に液体水素が漏れたのが原因だ。3日の記者会見で、NASA本部のJim Free副局長は、6日に終わる今回の打ち上げ期間内に3度目の打ち上げは期待できないと述べた。
NASAによると、液体水素漏れは「『Space Launch System』ロケットのコアステージに推進剤を充填中」に発生し、「液体水素をロケットに供給するクイックディスコネクトにシーリング材を再注入し、漏れの生じた部分に対処するトラブルシューティングを何度か試みたが、問題は解決しなかった」という。
アルテミス1号のミッションが延期されるのは、これで2回目だ。1回目の打ち上げは8月29日に予定されていたが、エンジンブリードのテスト(少量の燃料を放出して、エンジンが適切な温度まで冷却できるようにするプロセス)で問題が解決されなかったため、打ち上げ担当ディレクターのCharlie Blackwell-Thompson氏は、その時も延期を宣言せざるを得なかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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