電通とエンジョイワークス、「蔵」をリノベするプロジェクト--一棟貸しの宿泊施設へ

 電通は8月24日、エンジョイワークスと、空き家、遊休不動産再生の分野において業務提携したと発表した。全国の使われていない「蔵」をリノベーションし、宿泊施設に変えるプロジェクトを推進する。

蔵のリノベーション前(左)と後(右)
蔵のリノベーション前(左)と後(右)

 エンジョイワークスは、2017年に空き家、遊休不動産再生のためのウェブサービス「ハロー!RENOVATION」をスタートし、同年に空き家、遊休不動産専門のクラウドファンディングサービスを開始。同ファンドを通じて、神奈川県の鎌倉市や逗子市、葉山町を中心に、空き家や遊休不動産の利活用事業に取り組んできた。

 両社は、電通がマーケティングやクリエイティブ領域で培ってきたスキルと、エンジョイワークスが持つ空き家、遊休不動産再生のビジネスノウハウを掛け合わせることで、空き家問題が解決できるとともに、周辺人口の増加による地域の活性化や地方創生につながると考え、本提携が実現した。

 本提携にともない、空き家の中でも全国の使われていない蔵のリノベーションに注目したプロジェクトを開始する。蔵は温度や湿度を一定に保てる特徴があり、リノベーションにより快適な部屋作りが可能だという。

 また、蔵を一棟貸しの宿泊施設としてチェーン展開するブランド「The Bath & Bed」を立ち上げる。すでに運営を開始している神奈川県の葉山町のほかに、富山県の立山町、長野県の小布施町および佐久穂町の合計3カ所の蔵のリノベーション案件を推進する。

 なお、各案件の参加募集および資金調達は、ハロー!RENOVATIONや購入型クラウドファンディング等の活用を予定。電通は、プロジェクトのコンセプト作りやビジネス戦略立案のほか、The Bath & Bedブランドの育成と、IP(知的財産)を活用したサービス開発等の付加価値作りを担うとしている。

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