「Instagram」がライバルアプリを模倣するのは、もはや時間の問題だった。
Metaが運営するInstagramは、人気の高いフランスのソーシャルメディアアプリ「BeReal」にそっくりの「IG Candid」という機能を社内でテストしている。「アンチインスタグラム」の異名をとるBeRealは、ユーザーが1日に1回通知を受けて、2分以内にフィルタ加工されていない写真を友達に共有するというアプリだ。
開発者のAlessandro Paluzzi氏が米国時間8月22日、Instagramのこの機能を発見し、テストについてツイートした。
#Instagram is working on IG Candid Challenges, a feature inspired by @BeReal_App
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) August 22, 2022
Add other's IG Candid to your story tray. And everyday at a different time, get a notification to capture and share a Photo in 2 Minutes. pic.twitter.com/caTCgUPtEV
Metaの広報担当者であるChristine Pai氏は声明で、IG Candidは「社内プロトタイプであり、社外ではテストしていない」と述べた。
この社内テストは、10代に人気の高い各種ソーシャルメディアアプリと競うInstagramが、ゆくゆくはBeRealを模倣する機能をリリースする可能性を示唆している。Instagramは既に、BeRealと同じようにスマートフォンの前面カメラと背面カメラを同時に使用してコンテンツを撮影する手段を提供している。
FacebookもInstagramも、競合サービスを模倣することで有名だが、ユーザーは必ずしもそれらの変更を歓迎してきたわけではない。Instagramは7月、TikTokに似た全画面表示のフィードのテストを中断した。有名人のKim KardashianさんとKylie Jennerさんが、友達との写真の共有に注力するようInstagramに促すなど、ユーザーの反発を受けたためだ。Instagramは、TikTokと競うために、ショート動画機能の「リール」を強化している。24時間で消える写真や動画を共有できるFacebookとInstagramの機能、「ストーリーズ」も、自動で消えるメッセージングアプリ「Snapchat」を模倣したものだ。
2020年に提供開始されたBeRealは現在、Appleの無料アプリランキングで、Instagram、TikTok、Facebook、Snapchat、YouTubeを抑えて、首位を獲得している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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