E・マスク氏、脳インプラント企業Neuralinkの進捗を10月31日に発表へ

Eric Mack (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年08月23日 10時43分

 装置を脳に埋め込んでコンピューターを直接操作できるようにするという構想を不気味に感じている人がいるとしたら、Elon Musk氏はハロウィーンのトリックとして、その悪夢をそのまま実演しようとしている。

Neuralinkの装置埋め込みの解説図
Neuralinkのブレイン・マシン・インターフェース(BMI)では、脳に電極を埋め込み、チップを使って外部のコンピューターと通信する
提供:Stephen Shankland/CNET

 Musk氏は米国時間8月22日、自身が創設した脳とコンピューターをつなぐ技術を開発する企業Neuralinkの「最新進捗状況の実演および発表会」を、10月31日に開催するとツイートした。

 Neuralinkの2020年と2021年のデモでは、それぞれサルに同技術を埋め込んだ様子を披露している。

 Musk氏のツイートは、同社の進捗の遅さにMusk氏が不満を募らせているとした、Reutersの19日の記事を受けたものだ。この記事は、Musk氏がニューヨークを拠点とするSynchronに出資の可能性を打診したとも伝えている。Synchronは、Neuralinkよりも侵襲性の低いインプラント装置を開発している。

 Musk氏は2016年、タッチスクリーン、キーボード、さらには音声アシスタントといった、従来の低速な入力デバイスに代わって、人間が脳を通して直接コンピューターを操作できる埋め込み可能なデバイスを開発するために、Neuralinkを創設した。同氏は、人工知能(AI)の進歩に人類がついていけるように支援するための手段として同プロジェクトを宣伝していたが、最近では、障害を持つ人々が機能を取り戻せるように支援するデバイスを開発することに焦点を絞っている。

 Synchronは5月、Neuralinkに先立ち、米国で初めて、人間の脳にチップを埋め込んでコンピューターを操作することに成功した。これはMusk氏が2021年に、Neuralinkの2022年の達成目標としていたものだ。

 Synchronの最初のデバイス「Stentrode」は、麻痺のある患者が思考だけでデジタル機器をワイヤレス操作できるようにするものだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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