Metaは、AIチャットボットの最新版「BlenderBot 3」を一般公開した。多くのユーザーとやり取りする多彩なテキストチャットを通じて、対話能力を高めることが狙い。
BlenderBotは、人間を相手にして、さまざまな話題の対話を自然言語で実行するチャットボット。話題に応じてインターネット検索も利用し、質問に答えることもできる。
こうした動作をAIで実現するには、現実世界の多種多様な情報を与え、対話モデルを学習させる必要がある。MetaはBlenderBot 3を実験的な対話サービスとして提供し、対話モデルのブラッシュアップを目指す。
ただし、一般ユーザーに公開すると、意味のない情報を与えられたり、無礼だったり差別的だったりする対話を学習させられたりしかねない。こうした学習をしてしまったモデルは、対話時に不適切な応答をする可能性がある。
そこで、ユーザーにBlenderBot 3の応答を評価してもらう。不適切と評価された場合は、対話モデルを調整して、改善を図る。
なお、現在BlenderBotと対話できるのは、米国ユーザーのみ。Metaは、ほかの地域でも提供できるよう、作業を進めているという。
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