タニタは7月21日、プロフェッショナル仕様の体組成計で計測したデータを管理できる事業者向けクラウドサービス「TANITA FIT」の提供を8月1日より開始すると発表した。
TANITA FITは、プロ仕様の体組成計「MC-780A」シリーズとネットワーク環境、iPad OS搭載のタブレット端末、体組成計に取り付けるBluetooth通信専用端末を組み合わせて利用する事業者向けのデータ管理サービスだ。
フィットネス施設やエステサロンなど、会員制ビジネスを展開する事業者をターゲットとしており、体組成計測における利便性を向上させるデータ管理サービスとして提供するという。
なお、計測データはクラウドサーバーに蓄積され、サービスを導入した事業者の会員は、PCやスマートフォンのブラウザを使って計測データをいつでも閲覧できるようになる。また、事業者は自身の会員の計測データをクラウド上で一元管理可能だという。
利用料金は、1アカウント(体組成計1台)あたり年間税込3万9600円で、管理できる会員数の制限は設けられていない。
フィットネス施設やエステサロンでは、プロ仕様の体組成計を導入していても、計測データ管理にかかる業務負荷などにより、会員への計測結果の提供は、その場での閲覧・印刷だけになっているケースがある。
会員からの「自宅でも計測データを確認したい」「自身のからだの変化の推移が知りたい」「他店も利用できるように系列店でも計測データを共有してほしい」などといったニーズに応えられる製品として、TANITA FITを開発したという。
なお、同サービスでは、タブレット端末のアプリで体組成計を操作するため、アプリ画面での操作性と見やすさにこだわっているという。具体的には、操作方法をイラストでナビゲートする機能を搭載したほか、全17項目の計測結果および、判定結果をビジュアル化。標準値と比較して判定を行い、良好な状態の判定は各項目の表示部の周囲が「緑」に、やや注意が必要な判定は「黄」に、注意が必要な判定は「赤」になり、計測値の評価を直感的に把握できるようになっている。
また、データ管理の利便性も高めており、計測時にアプリ画面に表示される専用フォームに個人認証IDとパスワードを入力するだけで認証が完了。計測終了後、計測結果はクラウドサーバーへと転送される。
会員は、専用サイトにアクセスすれば、スマートフォンやPCを使っていつでもビジュアル化した計測結果や経時グラフなどが閲覧でき、自身のからだの状態や変化の推移を確認できるようになる。事業者も、管理者用サイトで会員の計測状況を一元管理可能で、これまで課題であったサービス向上とオペレーションの効率化を同時に実現できるとしている。
同社ではこれまで、事業者向け商品カテゴリーにおいて、計測データを管理するため、Bluetooth方式の無線通信やFeliCaでのデータ通信に対応した商品を発売してきた。
今回、ハード面だけではなく、ソフト面においてもサービスを拡充することにより、事業者が商品の通信機能を活用できるように支援し、プロ仕様体組成計のさらなる普及を目指す。
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