「Apple Watch」愛用の記者が2022年に期待する新機能--睡眠スコアや休息の提案 - (page 2)

Lisa Eadicicco (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年07月15日 07時30分

睡眠スコア

 この秋にwatchOS 9が登場すれば、Apple Watchの睡眠トラッキング機能は大幅に強化される見込みだ。例えば、ついに睡眠ステージの測定が可能になる。これはOuraやFitbitのフィットネスデバイスには何年も前からある機能だが、これまでApple Watchには搭載されていなかった。大きな改善ではあるが、他のデバイスが提供しているレベルの睡眠コーチングは実現しそうにない。

Apple WatchOS 7とFitbit Versa 2
watchOS 7は合計睡眠時間を表示するだけだが、Fitbit Versa 2(右)は睡眠の深さやレム睡眠に加えて睡眠スコアも分かる
提供:Scott Stein/CNET

 Oura、Fitbit、サムスン、Amazon、Withingsのデバイスは、いずれも「睡眠スコア」を表示する。これは、前の晩に収集したさまざまな指標を総合的に分析し、睡眠の質という分かりやすい形で教えてくれる機能だ。前述した身体の回復機能と同様に、睡眠スコアは自分の睡眠状態を把握する役に立つだけでなく、休息が必要な時はしっかり休む動機を与えてくれる。サムスンとFitbitは、一定期間の睡眠パターンを観察し、その結果をもとにユーザーに的確なアドバイスを提供する睡眠コーチングプログラムも用意している。

 現在のApple Watchは、睡眠時間、就寝時間(寝床に入ってから起きるまでの時間)、睡眠パターン、呼吸数に関するデータを記録できる。睡眠ステージの追加は、Apple Watchが総合的なウェルネスデバイスに進化するための大きな一歩だが、改善の余地はまだある。

日ごとの目標設定

 こと運動に関しては、まったく同じ日というのはまずない。前日の睡眠時間やイベントの予定、その日の食事や通勤の有無が活動量に影響を与えるため、Apple Watchのゴールを日ごとに調整できるようにしてほしい。

Apple Watchのアクティビティゴール
Apple Watchのゴールを日ごとに変更できるようにしてほしい
提供:Lisa Eadicicco/CNET

 Apple Watchの「アクティビティ」アプリを開き、「ゴールを変更」ボタンをタップすると、「ムーブ」、「スタンド」、「エクササイズ」のゴールを変更できる。しかし、現在はゴールを日ごとに設定することはできない。筆者の場合、出社する日は歩くことが多いので、オフィスに行くことが分かっている日は「ムーブ」のゴールを高く設定したい。

U1チップの用途拡大

 Apple Watch Series 6と7、そして「iPhone 11」、「iPhone 12」、「iPhone 13」には、超広帯域無線(UWB)に対応したApple独自の「U1」チップが搭載されている。UWBとは、正確な位置を測定できる近距離無線通信プロトコルのことだ。ただしGPSに代わるものではなく、同じ部屋の中にあるデバイス間の通信に使われることが多い。近くにあるiPhoneの位置を正確に特定できるため、例えば「AirDrop」機能を使ってファイルをスピーディに共有できる。

HomePod miniにスマートフォンを近づけている手
「HomePod mini」はUIチップでデバイス間の音声転送を強化している
提供:Apple

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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