大日本印刷(DNP)は7月5日、JR上野駅構内の「エキュート上野」にショールーミング店舗「&found(アンドファウンド)」をオープンすると発表した。JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーと協業で展開する実証実験店舗とという位置づけで、製品を体験したり、そのままレンタルしたりできるという。
&foundは、“日常のスキマ時間で「半歩先の日常」を体験できる、持ち帰る”をコンセプトに7月15日から8月14日、JR上野駅3階 改札内「エキュート上野」イベントスペースGで営業する。営業時間は10時〜21時、金曜日のみ22時まで。
DNPが提供する、生活者の体験価値(CX:Customer Experience)や満足度を高める“次世代店舗”の構築、運営を支援するサービスの一環として、新しい買い物のスタイルや商品を体験する場を提供するという。
店内に展示する約50点の家電、AV機器、レジャー用品などの一部は、ピーステックラボが運営するモノの貸し借りアプリ「Alice.style」の新サービス、定額制モノのシェアリングサービス「Alice.style PRIME」を通じて、その場で会員登録の上、当日持ち帰ることができる。
また、「丁寧な朝活」「自分と向き合う時間」など、店舗内に設置した6つのテーマごとに、食品や雑貨、最新家電などを組み合わせた「半歩先の日常をかなえる体験」を提案する。
例えば、「最新のコーヒーメーカーと一緒に楽しめるようバリスタが厳選した豆のセット」や、「朝から気分を上げるレトロデザインのトースターで香りを楽しむデニッシュパンのセット」など、商品単体ではなく複数商品の価値を組み合わせて“半歩先の日常”を提供するという。熟練の専門スタッフが商品やサービスを説明しつつ、来店客が気軽に触れることで、興味の喚起や理解の促進を図る。
店内には音声マイクやカメラ、ビーコンなどのセンシング機器を設置しており、商品、サービスに対する来店客の反応などを音声データ(テキスト化)と位置情報などで取得。接客時の会話と来店客の行動のデータから生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を解析、可視化し、マーケティングデータとして出展企業にフィードバックするという。商品、サービスの改善やセールストークの高度化などに活用できるとしている。
両社は実証実験の成果などを生かし、今後の事業化に向けて取り組んでいく。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス