80歳まで生きるとしても、人生は4000週間しかない。90歳まで生きても4700週間、人類最長寿とされた人と同じ122歳でさえ、たったの6400週間だという。忙しく時間に追われる現代人にとって、これは衝撃的な事実である。
テクノロジーが進化し、効率化が進んだ現代社会では、あらゆる活動の時間が短縮されている。オンラインであっという間に提出できる書類が増え、通販で購入した商品は当日中に手元に届くことさえある。さらに私たちは、時短ツールやライフハックを活用し、時間をコントロールしようと必死に努力してきた。しかし、いつまで経っても時間に余裕ができないばかりか、焦燥感は募るばかりだ。
「上手な時間の使い方」について、これまでさまざまなアプローチがなされてきたが、本書はまったく新しい考え方を示している。それは、簡単に言えば「諦めること」だ。時間も能力も有限であり、自分にできることは限られている。まずはその事実を受け入れることが重要だと著者は説く。その上で「やること」と「やらないこと」を意識的に選択し、自分が本当にやりたいことに注力するべきだと主張している。
「こなせるタスクを増やすこと」に注力してきたビジネスパーソンにとって、本書の主張は目からウロコだろう。誰にとっても残された時間は決して多くないはずだ。本書を、自分の生き方を見つめ直すきっかけにしてほしい。
今回ご紹介した「限りある時間の使い方」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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