Juulの電子タバコ、米FDAによる販売禁止を裁判所が一時差し止め

Edward Moyer (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2022年06月27日 13時13分

 Juul Labsは当面、電子タバコの販売を続けられることになった。米連邦控訴裁判所が米国時間6月24日、食品医薬品局(FDA)による販売禁止措置の一時差し止め命令を出したためだ。

電子タバコを吸う人
提供:Eva Hambach/Getty Images

 FDAは23日、フレーバー付きポッドなどの販売流通を中止するようJuul Labsに命じた。タバコ製品について必要な販売許可申請した際に、公衆衛生に関する法的基準を満たしていることを示す十分な証拠を同社が提示しなかった、とFDAは述べている

 Juul Labsは異議を唱え、24日に禁止命令の緊急差し止め措置を申請する一方で、FDAの決定を不服として上訴する間の禁止命令差し止めを求める再申請を準備している。

 控訴裁判所は、行政上の執行停止を認めるにあたり、Juul Labsが27日正午までに追加の要求書を提出し、FDAは7月7日までに回答書を提出しなければならないと述べたと報じられている。その後、Juul Labsの上訴について検討中に製品を販売禁止にすべきかどうかを、控訴裁判所が決定する。

 FDAの禁止命令は、Juul Labsに関する2年間にわたる広範な調査を受けたもので、同社が今後も米国市場で電子タバコの販売を続けるには、FDAによる承認が必要になる。液体ニコチンを蒸気に変換する仕組みの電子タバコは、当初は本物のタバコの有害性を回避する手段を与える目的で、元喫煙者向けに売り出されていた。だが、しゃれたデザインのパッケージで、高含量のニコチンを口当たり良く摂取できることから、これらの製品は若者のニコチン中毒を助長する恐れがあると専門家は警告してきた。

 FDAによると、米国では毎年48万人が喫煙に起因する病気で死亡している

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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