オランダの電気自動車(EV)メーカーLightyearは、ルーフ部などに設けた太陽光発電パネルで走行距離を伸ばせる電気自動車(EV)「Lightyear 0」について、2022年秋に量産開始すると発表した(その1、その2)。946台限定で、11月以降に出荷する予定。
Lightyear 0は、面積が5平方mのソーラー発電パネルを搭載しており、走行中や駐車中に太陽光を電力へ変換してバッテリーに充電できる。理想的な条件だと、1日の発電で70km走行できるだけの電力が得られるという。また、国際的な燃費試験規則のWLTPサイクルに従った計測では、バッテリーの電力で625km走れるそうだ。
日々の移動手段として毎日35km走るような使い方の場合、オランダのような天候の地域なら2カ月、スペインやポルトガルのような晴れの多い地域なら7カ月間も、充電しないで使えるとしている。
走行距離を長くできるよう、車重を1575kgに抑え、空気抵抗の小さなデザインを採用した。さらに、4つのインホイールモーターを制御することで、効率向上も図っている。時速110kmで走行した場合、100km移動するのに必要な電力は10.5kWhだそうだ。
Lightyear 0の販売価格は、25万ユーロ(約3557万円)。2024年終わりから2025年初めに量産開始する計画の次期モデルは、3万ユーロ(約427万円)からになるという。
Lightyear 0の紹介ビデオ(出典:Lightyear/YouTube)
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