オランダの電気自動車(EV)メーカーLightyearは、フル充電状態で725km走れるEV「Lightyear One」を発表した。ルーフ部などに太陽光発電パネルを搭載しており、走行距離を延ばすことができる。現在、ウェブサイトで購入予約を受付中。
Lightyear Oneは、国際的な燃費試験規則のWLTPサイクルに従った計測で、725kmの走行が可能。冬季に暖房用ヒーターを使いながらハイウェイを走行する場合でも、400kmは走れるとしている。
ルーフとフードの表面に丈夫なガラスで保護された太陽光発電パネルが搭載されており、ソーラー発電で得た電力をバッテリに充電できる。パネルの面積は5平方mあり、1時間の発電で12km走れるだけの電力が得られるそうだ。比較的近距離の移動に利用する場合は、ソーラー発電の電力だけで利用できる。充電ステーションに頼らず走行距離を延長できるため、ステーションの少ない地域でも使いやすいだろう。
230V、3.7kWの充電ステーションを利用すると、1時間当たり走行距離35km分の充電が可能。高速充電にも対応しており、22kWだと1時間当たり209km、60kWだと同570kmとなる。
走行距離を長くするため、空気抵抗の小さなデザインを採用し、アルミニウムやカーボンファイバーなどの素材で軽量化した。さらに、4つのインホイールモーターを個別制御することで効率的なトルクコントロールを実現するという。加速性能は、停止状態から10秒間で時速100kmに達する程度。
車体の大きさは長さ5057×幅1898×高さ1426mmで、5人乗り。
付加価値税(VAT)21%込みの販売価格は14万9000ユーロ(約1830万円)。最初の1000台は2021年半ばに出荷を始め、その後の出荷は2022年以降になる。月額1879ユーロ(約23万円)のリースプランも用意されている。
Lightyear Oneの紹介ビデオ(出典:Lightyear/YouTube)
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