ヤフーは6月22日、第26回参議院議員選挙に向けて、投票に役立つ情報を提供する特設サイト「Yahoo!ニュース参議院選挙2022」を公開したと発表した。
同サイトでは、候補者情報のほか、選挙に関する質問に専門家が回答する「#選挙のギモン」、マップアプリ「Yahoo! MAP」と連携して期日前投票所を確認できる「期日前投票所マップ」、政党との相性診断が行える「ボートマッチ」などのコンテンツを用意する。
朝日新聞社との共同企画となる#選挙のギモンは、ハッシュタグ「#選挙のギモン」を付けて「Yahoo!知恵袋」に投稿された選挙に関する疑問に対し、総勢14人の専門家が回答する。現在は事前のユーザーアンケートで集まった質問約40問への回答を掲載している。
回答する専門家は政治、選挙取材の経験がある朝日新聞社の現役記者ら10人と、政治を専門とする「Yahoo!ニュース 個人」のオーサー3人、「Yahoo!ニュース 公式コメンテータ―」1人で構成。回答する質問は、「Yahoo!ニュース」と専門家が協議のうえで選定する。
特定の候補者についての質問や政治的な思想信条が強く反映されている質問、専門家や所属組織の主義主張などを問う質問は選定対象外となる。
期日前投票所マップは、Yahoo! MAPの地図上で、全国約5500カ所の期日前投票所を確認できる。
利用者は、Yahoo! MAPを起動して期日前投票所マップをタップするだけで、自身の選挙区にある期日前投票所を確認可能。現在地から目的地までのルートも検索できる。詳細を知りたい期日前投票所をタップすれば、施設名や住所、自治体公式サイトなどの情報も確認できるという。
なお、同社は従来から選挙に合わせた特集サイトを公開しているが、#選挙のギモンと期日前投票所マップは初の実装となる。
ボートマッチは、「物価高対策」「ウクライナ情勢を巡る外交」など、注目の政策課題や争点について回答することで、自分の考えに近い政党とその政党から立候補している候補者を確認できる機能。政党との相性診断は、早稲田大学マニフェスト研究所が監修している。
また、「新型コロナウイルス対策」「社会保障」といった自分が気になる政策を選んで候補者を探せる機能や、政党マニフェスト、参院選に関する基礎知識なども掲載。投開票日の7月10日20時からは、開票速報情報も掲載する。
そのほか、6月22日から順次、「Yahoo!検索」の検索結果でも参院選関連情報を掲載する。「東京選挙区 候補者」などのキーワードで検索すると候補者情報が確認できるほか、開票開始以降は「参院選」などで検索すると開票速報も確認できる。
候補者情報は時事通信社と読売新聞社から、開票速報情報はTBSテレビとJNNから、各種政策や基礎知識に関する記事は毎日新聞社から、候補者と政党のアンケート結果は選挙ドットコムを運営するイチニから提供を受ける。
「Yahoo! JAPAN」アプリとスマートフォンブラウザー版トップ画面には、「参院選」タブを設置する。参院選にまつわるさまざまな情報にすぐにアクセスできるという。
さらに、視覚障がい者が候補者情報を入手しにくいという情報アクセシビリティーの課題の解決を目指し、視覚障がい者向けの選挙情報サイト「聞こえる選挙」を公開。今回の参院選候補者情報は、7月1日に公開する予定だという。
なお、同社は、多様な意見の尊重と公正な選挙の実現に配慮し、コメント投稿時に注意メッセージを掲出して注意喚起を実施。選挙運動期間中に、選挙の公正を阻害したり、選挙結果に影響を及ぼしうる虚偽の事項についての書き込みなどがなされたりすることを抑止している。
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