構造タンパク質素材開発のSpiberが1位に--2022年5月の資金調達・時価総額ランキング

 フォースタートアップスは6月15日、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」において、2022年1月1日から5月31日までを対象とした「国内スタートアップ資金調達金額ランキング」を発表した。


 それによると、新規ランクイン企業は、1位のSpiberをはじめ、クリーンエナジーコネクト、UPSIDER、ZEALS、自然電力、パワーエックスの計6社となった。

 1位にランクインしたSpiberは、構造タンパク質素材「Brewed Protein」を開発。3月に105億1049万円の資金調達を登記簿より確認している。今まで調達した金額は、1205億5400万円にのぼり、これらの資金によって米国での生産活動を広げていくことを予定している。

 また、クリーンエナジーコネクト、自然電力、パワーエックスの3社は、エネルギー関連のスタートアップとして、それぞれ電力に関連した事業を展開している。

 5位のクリーンエナジーコネクトは、再生可能エネルギーの導入、調達コンサルティングなどの法人向けグリーン電力ソリューション事業を手がけている。

 再生エネルギーのプロフェッショナルとして、顧客が抱える再生可能エネルギーのさまざまな課題解決に向き合い、導入法やコストを抑えた運用法など、最適なソリューションのアドバイスやアレンジを実施。5月には、みずほ銀行をエージェントとした金融機関7社のシンジケートローンにより、総額76億円の資金調達を行っている。

 14位の自然電力は、太陽光発電、風力発電、小水力発電などの自然電力設備の設計を手掛けるスタートアップ。家庭単位の電力の自給自足をサポートするため、太陽光電池や蓄電池の導入も意欲的に推進している。

 15位のパワーエックスは、海域にある洋上風力発電所から海岸にクリーンエネルギーを輸送する電気運搬船「Power Transfer Vessel」を運営するスタートアップ。

 洋上風力発電は、風の強い沖合や離島といった発電効率性の高い場所での発電を可能としている。2022年5月には、シリーズAラウンドにて、Spiral Capital、日本瓦斯をリードインベスターとした複数社から41億5000万円の資金調達を実施している。

 また、9位には成長と上場を支える法人カード「UPSIDER」の運営を行うUPSIDERがランクインした。5月に、シリーズCラウンドにて総額150億円の資金調達を実施。引受先は、リード投資家のDST Global PartnersとWiLをはじめ、Arena Holdings、Tybourne Capital Management、三菱UFJキャピタル、セゾン・ベンチャーズとなっている。

 同社の提供する法人カードは、利用限度額を従来のカードよりも引き上げており、利用限度額が原因で事業成長がストップしてしまうという課題を解決。また、リアルタイムに決済データをネット上で確認できるため、安心して利用できるのが特徴だという。

 また、トップ20にランクインしている企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超えている企業は、Spiber、ソフトバンクロボティクスグループ、AIメディカルサービス、テラドローン、Synspective、Rapyuta Robotics、UPSIDER、Kyash、エリーパワーの9社となった。


 AIメディカルサービス、Synspective、UPSIDERの3社は設立5年未満にもかかわらず、累計資金調達金額が100億円を超えている。

 6月1日時点では、5月における資金調達金額の中央値が約1億4500万円、平均値は約7億円、資金調達金額の合計は約364億3045万円となっている(一部融資や社債での資金調達を含む)。

自然電力とADVASAが新規ランクイン--累計調達300億円超えは5社

 同社では、6月6日時点での「国内スタートアップ評価額ランキング」も発表している。同ランキングは、登記簿情報に記載されている発行済みの顕在株、潜在株をもとに算出。また、子会社やINCJ主導で設立した企業、上場、上場予定企業は除外されている。

 6月の国内スタートアップ評価額ランキングでは、自然エネルギー発電所の発電事業などを行う自然電力と、福利厚生ペイメントサービス「FUKUPE」を運営するADVASAが新規にランクインしている。


 自然電力は、自然エネルギー発電設備の設計、建設を手掛けており、自然エネルギーの普段使いを可能にするための太陽光電池や蓄電池の導入にも注力している。評価額は1031億円で、今回のランキングでは11位にランクインした。

 福利厚生ペイメントシステムのFUKUPEを運営するADVASAは、20位にランクイン。FUKUPEは、勤怠管理システムと連携することで、働いた分の給与相当額をいつでも受け取ることができるプラットフォーム。

 デジタルで受け取った給与をそのままキャッシュレスに決済でき、現金が必要なときはATMで引き出すことが可能。同社は4月に、累計20億円の資金調達を発表しており、評価額は578億円となっている。

 また、線虫および、線虫嗅覚センサーを利用したがん検査「N-NOSE」を開発するHIROTSUバイオサイエンスは、5月から評価額が微増し1042億円となり、ひとつ順位を上げて10位にランクインしている。

 累計資金調達額で5月から大きな変化があったのは、「国内スタートアップ資金調達金額ランキング」で1位だったSpiber(累計資金調達額では6位)のみ。


 また、累計資金調達額が200億円を超えている企業は8社あり、全ての企業が2021年以降に設立している。

 評価額が1000億円以上の上位11社のうち、スマートニュース、Spiber、TBM、Mobility Technologiesの4社については、累計資金調達金額が300億円を超えている。

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