仕事は大変なことの連続だ。要領のいい同僚ばかりチャンスに恵まれている気がする。誠意を込めて書いた文章が読み飛ばされてしまう。時間をかけて企画を練ったのに、ポイントがズレていると言われてしまう――。本書は、そんな大変なことばかりのビジネスの世界でも、希望をもち続けながら働きたいと願う「あなた」のために書かれた1冊だ。
著者の北野唯我氏は、これまで「売上1兆円グループの大企業」「世界三大外資系戦略コンサルティングファーム」「スタートアップ」という、異なる3つの分野の経営戦略に携わってきた。それらの経験から「ビジネスとは精神的な活動ではなく、フィジカルな作業の連続」であると気づいたという。そして、そんなビジネスの世界を生き抜く技術を伝授するために、本書を執筆したそうだ。
本書は、北野氏が「自分が若い頃に戻れるなら、つぎはこうする」といえる仕事術を出し惜しみすることなくまとめた、その名の通り「仕事の教科書」である。習い事の上達には技術の習得が欠かせないのと同様、仕事にも技術が必要だ。本書を読んで、仕事のスピードをあげるための考え方や、チャンスをゲットする構文、最強の提案フォーマットの書き方などといった技術を身につければ、仕事の進め方と成果が大きく変わるだろう。全ページカラー&イラストつきのため、楽しくするすると読み進められるのもうれしい。本書を読み、どこでも通用する仕事術を身につけて、長くきびしい仕事人生を乗り切ってほしい。
今回ご紹介した「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス