窓型のスマートディスプレイ「Atmoph Window 2」を開発・販売するアトモフは6月2日、恐竜ワールドに続くオリジナルCGコンテンツの第2弾として、2060年の京都をイメージした「新京都」の風景をリリースすると発表した。
新京都は、2060年の京都を舞台に同社が創り上げた風景で、京都北部の海沿いに誕生した未来都市を想定する。同社代表取締役の姜京日氏による近未来の世界観を採用しており、「ブレードランナー」「AKIRA」などのSF映画や、「サイバーパンク2077」などのSFゲームなどから強い影響を受けているという。
今回のCG制作では、同社として初めて「Unreal Engine 5」を使用。リアルなライティングによって、太陽の光や街に落ちる影といった自然光がよりスムーズに表現できたという。窓の向こう側にある未来都市を眺めることで、VRデバイスが不要な「家ごとメタバース」を体感できるとしている。
さらに、今後のリアルタイムでの配信を見越し、24時間シームレスに朝昼晩の時間が変化し、天候も晴れや曇り、雨や雪、霧など多様に変化する仕組みを構築しているという。
なお同社はこれとは別に、Epic Gamesが無料公開しているUnreal Engine 5のアセット「City サンプル」を、インゲームフォトグラファーのPetri Levälahti氏が撮影し、5月31日に風景コンテンツ「The City」として公開している。
City サンプルは、映画「マトリックス」シリーズの世界観をUnreal Engine 5で再現した技術デモ「The Matrix Awakens」をベースにした3D空間。通り過ぎる自動車、人々やビル群や質感まで、リアルとの区別がつかないほど細部まで鮮やかに大都市を表現しているという。
The Cityに収録した風景(8本)は、すべて「Atmoph Window」向けに撮影され、本当に窓から風景を眺めている気分になれるように、構図だけではなく、人間の目線や視界の広さも計算しているという。
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