ソーシャルメディアは心の健康をむしばむ?--SNSと上手に付き合うために - (page 3)

Taylor Leamey (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年05月31日 07時30分

ソーシャルメディアから心を守るには

 ソーシャルメディアは悪ではない。健全な方法で使えば生活を豊かにしてくれるものだ。ソーシャルメディアの利用とメンタルヘルスのバランスを良い状態に保つためのヒントを紹介する。

  • ソーシャルメディアの使用時間を減らす:ペンシルバニア大学の調査では、ソーシャルメディアの使用時間を30分に制限すると、健康が増進され、幸福度が高まりやすい可能性があることが分かった。ソーシャルメディアによって心の不調が起きているという自覚があるなら、使用時間を意識的に管理しよう。スクリーンタイムを設定したり、フィードを見る時間を大まかに決めたりするのも良いアイデアだ。ソーシャルメディアを完全に絶つ必要はない。自分はソーシャルメディアに何を求めているのか、それを得るために必要なものは何かを現実的に考えよう。
  • 1日の始まりと終わりにはソーシャルメディアを使わない:重要なのはタイミングだ。嫌な気分で1日を始めたり、終えたりするくらいなら、自分が楽しめることをしよう。2018年の調査では、夜に「Facebook」をチェックする人は不幸を感じ、気分が沈みやすい可能性が高いことが分かっている
  • 別のことに時間を使う:ソーシャルメディアには便利な面もあるが、息抜きの時間をすべてソーシャルメディアに費やすようになると問題が起こりやすい。なぜログインするのかを考えよう。そうすればソーシャルメディアから意識を離し、運動や新しい趣味に目を向けられるようになる。
  • 友人や家族と過ごす:ソーシャルメディアは人とつながる場だが、自分が期待するものをコミュニティから得られなくなると孤独感が生まれやすい。ソーシャルメディアは対面の交流や質の高い時間の代わりにはならない。友人や家族と過ごす時間を確保することは良い対策になる。
Here's How Social Media Might Be Hurting Your Mental Health
提供:Kornburut Woradee/EyeEm/Getty

忙しい人のためのまとめ

 ソーシャルメディアのすべてが悪いわけではない。筆者も、このような記事を書きはしたが、今後もソーシャルメディアを使っていくつもりだ。ソーシャルメディアは他者とつながり、知り合いの近況を知る手段になるだけでなく、自分を表現し、創造性を発揮する場にもなる。ソーシャルメディアには良い面もあるのだ。

 プラットフォームをどう使うか、何のために使うかを意図的に考えよう。スマートフォンを手に取り、おなじみの「Instagram」アイコンをタップする前に、何のためにInstagramを見るのかを考えてほしい。その時間を使えばできるはずのこと、例えば散歩や果たすべき義務を後回しにしてはいないだろうか。ソーシャルメディアを使う時間や理由を意識することは健康維持の役に立つはずだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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