DIMENSIONは5月11日、国内スタートアップを出資対象とした2号ファンドを組成したと発表した。
機関投資家の産業革新投資機構と上場企業創業者11人、事業会社、個人投資家がLP出資する国内VCファンドで、「上場起業家によるアシスト体制の新設」が特徴になるという。最終的なファンド総額は100億円規模を予定する。期間は、2032年3月31日まで。
ファンド規模を高めつつ、上場起業家が後輩起業家の経営推進をアシストする体制を新設し、ビジネスと信頼の輪を拡大するとしている。
出資対象となるのは、1号ファンド同様にシード、アーリーおよび、IPO前のグロースステージのスタートアップ。従来のデジタル、インフラ、ヘルスケア、エンタメ以外にも、Deep Tech、MBOやスピンアウトの支援にも幅を広げるという。
また、2号ファンド設立に伴い、シャープの子会社で知財サービスを提供しているScienBiziP Japan(SBPJ)と技術、知財領域での連携を開始する。
DIMENSIONは、2019年10月から国内ベンチャー投資ファンド「DIMENSION」を運営。2021年9月末にMBOにより独立しているほか、2022年の3月末までにスタートアップ24社へと出資、支援を実施している。
出資先企業には、インターネットサービスやデジタルトランスフォーメーション、AI、SaaS、社会インフラなどの先端ビジネスを主に手掛け、半数以上が業界をリードする存在に成長しているという。
DIMENSION2号ファンドの組成を通じ、将来の日本をリードする起業家や社会的に意義のある事業の育成し、市場の拡大と活性化を目指すとしている。
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