CureAppは4月27日、高血圧症治療において医師と患者を支援するアプリ「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」(高血圧症治療補助プログラム)において、4月26日付けで厚生労働省より製造販売承認(薬事承認)を取得したと発表した。今後は、2022年中の保険適用と市販を目指す。
同アプリは、患者ごとに個別化された治療ガイダンス(患者が入力した情報に応じた食事、運動、睡眠などに関する知識や行動改善を働きかける情報)をスマートフォンを介して直接提供するのが特徴。行動変容を促し、正しい生活習慣の獲得をサポートすることで、継続的な生活習慣の修正が可能とし、減塩や減量を通じた血圧の低下という治療効果が期待できるという。
また、医師側においても、医師アプリを使って患者の日々の生活習慣の修正状況が確認できるため、限られた時間内で診療の質の向上が期待できる。
2022年度診療報酬改定で「プログラム医療機器等医学管理加算」の項目が新設され、今回、初の医師と患者を支援するアプリのソフトウェア単体での薬事承認取得となった。
加えて、高血圧領域におけるDTx(Digital Therapeutics:ソフトウェアを用いた治療)の薬事承認の取得は世界初になる。
同社は今後、日本でもDTxを用いたデジタル療法が医師と患者にとって治療選択肢のスタンダードとなるように、他の疾患についても引き続き開発を行っていくという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス