続いて作ったのは「メキシカンバーガー」だ。ハンバーガーは米国人にとってのソウルフードで、「アメフトの観戦に行くと、ボールパークの駐車場で作られているような料理」(柴田氏)という。
ハンバーガーのパテの重要なポイントは脂質の割合で、「日本では卵などを入れて崩れないようにするが、バーベキューバーガーは脂質の割合が重要」と柴田氏は語る。
「脂質が25~30%あれば、卵などを使わずに作れる。また、オリーブオイルと塩コショウをかけてからこねるのがベスト。こねるときは手の温度で肉の脂質が分解して崩れやすくなるため、こねすぎないこともポイント」(柴田氏)
ここから、Weber Pulse 1000の最大の特徴である「Weber Connect」を活用していく。
Weber Connectは庫内温度だけでなく、食材に「プローブ」と呼ばれる温度計を差し込むことで、内部温度までリアルタイムに計測してスマートフォンアプリに表示する。
焼き上がったらWeber Pulse 1000で焼いたバンズにパテを載せ、うずらの卵を入れて焼いたシイタケ、アボカドをベースにしたワカモレなどを載せて挟めば完成だ。
「アメリカではバーベキュー=ハンバーガーというところもあるくらい人気で、18世紀に生まれてからどんどん進化している。最近では、誰が最高のハンバーガーを作れるかという大会もあるくらい」(柴田氏)
パテのサイズや厚さ、何枚重ねるか、具材やソースなど選択肢は無数にある。自分だけのハンバーガーを作り上げるというのも楽しそうだ。
続いては柴田氏が125度から150度程度の温度で約4時間ほどかけて焼き上げたポークリブが提供された。
「ポークリブは調味料をまんべんなく塗っているので、低温が適している。グリルに直に置いて焼くのではなく、間接的に焼くような感じ。肉の中心温度が約90度になるなるまでじっくり待つのがポイント」(柴田氏)
最後は半分に切れ目を入れたバナナにマシュマロやチョコレート、ビスケットなどを載せて焼き上げる「バナナスモア」を作った。
5分ほどで焼き上がると、ほかほかのバナナととろけたマシュマロやチョコレートの甘さが際立った。シンプルな、いかにもアメリカンなバーベキューを堪能できた。
「Weber Pulse 1000は調理器具としてもスマートだが、調理の手が離れたときに家族や友達同士で会話を楽しめる、ソーシャルツールにしていただけるといいと思う。コロナ禍でお店に行きづらいから家で集まってみようといったときに、Weber Pulse 1000を中心に囲んでいただき、コストコなどで買った大きな塊肉を焼いて楽しむというのも、新しいスタイルなのでは」(柴田氏)
本体は直販価格で6万4990円、現在は「Pulse カート」(同2万6490円)と「プレミアムグリルカバー」(同5990円)を含めた「Weber Pulse スターターセット」が7万9926円で販売されている。決して安くはないが、本格的なアメリカンバーベキューを自宅で簡単に、しかも失敗せずに実践できるというのはなかなか楽しいことを実感できたイベントだった。
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