デリバリーサービス「出前館」を運営する出前館は4月21日、セイノーホールディングスのグループ会社であるLOCCOと、置き配に関する取り組みを開始したと発表した。
出前館とセイノーHDは、2021年12月にラストワンマイルにおけるネットワークを掛け合わせ、さまざまな社会課題の解決に貢献していくことを目的に業務提携を実施。今回の取り組みはその第1弾で、セイノーHDのグループ会社であるLOCCOが提供する置き配サービス「OCCO」のラストワンマイルの配達を、出前館の配達員が実施するという。
OCCOは、物流企業となるセイノーHDと、通販企業のフェリシモが持つ物流インフラをオープン化し、システム開発、運用開発などを担当するエヌエルプラスのIT技術と組み合わせ、宅配事業に関わるあらゆるサービスを提供するシェア型LCC(Low-Cost Carrier)宅配サービス。
出前館は、2021年からフード領域におけるランチとディナー以外の間食、夜食といった需要の取り込みや、日用品をはじめとしたリテール領域を強化している。今回の取り組みで、配達員は出前館の配達のスキマ時間を活用できる。時間帯による繁閑差を平準化し、より安定した収入を得られるような働き方ができるという。
LOCCOにおいては、置き配の特徴である「日時指定のない配送」を出前館の配達員が行うことで、将来の配達員不足への課題解決を図るとともに、安定的な物流サービスの提供が可能になるとしている。
まずは、出前館のアルバイトを対象に、テスト運用として兵庫県の一部エリアで開始。今後は、業務委託配達員の稼働やエリア拡大も図っていくという。
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