米フロリダ州当局は、違法なダークウェブにおける活動に関わる約3400万ドル(約42億円)相当の仮想通貨(暗号資産)を差し押さえた。これらの暗号資産は、ダークウェブにおける、ハッキングされたアカウント情報などの不正な販売による収益のロンダリングに利用されていた疑いが持たれている。HBO、Netflix、Uberといった人気の高いオンラインサービスのハッキングされたアカウント情報が販売されていたという。米司法省(DOJ)が米国時間4月4日に明らかにした。DOJは、「フロリダ州南部の住民」がこの違法販売に関与したとしているが、氏名は明らかにされていない。
DOJによると、容疑者はハッキングされた情報をダークウェブで販売し、いわゆる「タンブラー」や違法なダークウェブのマネートランスミッターサービスを利用して、違法な販売で得た暗号資産を隠していた。米国のマネーローンダリング規制に違反する行為だ。タンブラーは、複数の暗号資産を組み合わせて、取引履歴の追跡を困難にするサービスだ。
米CNETはDOJのほか、HBO、Netflix、Uberにコメントを求めたが回答は得られていない。
連邦政府機関、州と地方当局間のパートナーシップOCDETF(組織犯罪麻薬取締タスクフォース)の共同捜査「Operation TORnado」により差し押さえに至った。今回の「フロリダ州南部の住民」は、匿名通信「TOR」を利用し、ダークウェブのマーケットプレイスにアクセスしたとみられている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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