Tesla最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏がTwitter株の9.2%を取得したことが、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになった。Bloombergは米国時間4月4日、同氏がTwitterの筆頭株主になったと報じた。取得した日は3月14日となっている。
同氏が取得した株式は、4月1日のTwitterの終値で換算すると28億9000万ドル(約3500億円)相当だと、CNBCは報じている。Twitterの株価は4日、27%以上急騰し、終値は49.97ドルだった。
Musk氏は、Twitterを特に多用するユーザーの1人だ。3月25日には8020万人のフォロワーに対して、Twitterは言論の自由の原則に「厳格に従っている」と思うかというアンケートを実施した。これに対し、70%以上が「いいえ」と回答していた。
同氏が言及したのは、米憲法修正第1条の下で守られている言論の自由だが、これは言論に対する政府の検閲にしか適用されない。Twitterは企業として、同社プラットフォームに何が投稿可能かを判断し、登録時にサービス規約に同意することをユーザーに求め、規則を破ったユーザーを排除できる。
Musk氏は26日、新しいプラットフォームが必要かというアンケートを実施し、これを「真剣に検討」しているとフォロワーに伝えた。SECへの提出書類に書かれているTwitter株の取得日から、ほぼ2週間後のことだ。
Twitterに対するMusk氏の意図は不明だというアナリストもいるが、この株式取得はTwitterの長期的戦略に影響を与える可能性がある。
「Musk氏は特に、同プラットフォームのオープン性とコンテンツの管理方法に影響を与えるか、より積極的にサブスクリプションモデルに投資するよう圧力をかけようとする可能性がある」と、Morningstarのシニア証券アナリスト、Ali Mogharabi氏は4日付のメモの中で述べた。Twitterは2021年、ツイートの取り消しや、広告なしでの記事閲覧などの機能が利用できる、月額2.99ドル(約370円)の新しいサブスクリプションサービス「Twitter Blue」を提供開始している。
Twitterはトップを刷新したばかりだ。2021年11月、共同創設者であるJack Dorsey氏がCEOを退任し、最高技術責任者(CTO)だったParag Agrawal氏が引き継いでいる。Twitterの2021年の売上高は50億ドルで、現在のmDAU(広告が表示されて収益につながるデイリーアクティブユーザー)は2億1700万人。同社は、2023年には年間売上高を75億ドル以上、mDAUを3億1500万人以上にすることを目指している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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