KDDIは3月31日、東京都と「災害時における無人航空機を活用した物資の輸送等に関する協定」を締結したと発表した。
東京都で災害が発生した際にKDDIのスマートドローンを活用し、自律飛行による緊急物資の輸送などで災害地域を支援する。使用するドローンは、サイズ1625mm、重量12kg、最大積載量30kg、飛行時間28分のプロドローン製「PD6B-Type3C」。モバイル通信を用いて遠隔監視、制御し、ドローンの目視外自律飛行を実現するとしている。
KDDIは、2020年11月に東京都から受託した「ドローンを活用した物資搬送のための調査・検証事業」において、災害時を想定した孤立地域へのドローン緊急物資搬送の実証実験を東京都奥多摩町などで実施。モバイル通信と運行管理システムによる目視外でのドローン自律飛行を実現し、東京都災害対策本部などからリアルタイムで遠隔監視できることを確認したという。
なお、東京都奥多摩地域は、2019年10月に発生した台風19号で都道が崩落し、一部地域で交通が遮断、集落が孤立した経験がある。この教訓から東京都では、将来的な災害に備えるためドローンによる物資搬送の実証実験を実施している。
また、3月31日にはソフトバンクも、東京都と「災害時における無人航空機(ドローン)を活用した物資の輸送等に関する協定」を締結したと発表した。
同社は2021年12月14日~2022年1月20日、東京都からの受託事業としてあきる野市、八王子市、青梅市において、災害時の陸路の寸断などを想定した孤立地域へのドローンによる物資搬送の実証実験を実施。実証実験の結果などを踏まえ、協定の締結に至ったとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス