米航空宇宙局(NASA)がアルテミス計画の有人着陸システム(HLS)開発をめぐってSpaceXと単独契約を結んでから約1年が経ち、NASAは新たな着陸船の構想を企業に求めると発表した。
NASAのBill Nelson長官は米国時間3月23日、「月面やその先における成功のためには競争が不可欠だ」と述べた。
そうした競争が実際に始まるのは、2025年に「Artemis III」ミッションの一環として「Starship」ロケットがアルテミス計画の最初の宇宙飛行士を月面に送り込んでからだ。SpaceXは、今でもこのミッションを受託した唯一の企業で、NASAが宇宙飛行士を送る前に、無人のStarshipを月面に着陸させることも求められている。
新たな着陸船構想は、Artemis III以降のミッションに備えたものだ。それらの着陸船は、Starshipと同様に、今後打ち上げられるNASAの月周回有人拠点「Gateway」にドッキングできなくてはならない。また、Gatewayから積み荷を運んで月面に降ろした後、Gatewayまで戻って来られる必要がある。
Amazon創業者のJeff Bezos氏率いる宇宙関連ベンチャー、Blue Originの広報担当者は23日、電子メールで次のように述べた。「NASAが第2の有人月面着陸システムを調達し、競争を生み出すことに、Blue Originは感動している」「競争の準備はできており、今後もアルテミス計画の成功に向けて注力する。できるだけ早く月に戻るという米国の目標を達成するために、NASAとの協力を続ける」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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