亀田製菓は3月7日、「プラントベースドフード」「米粉パン」「お米由来の乳酸菌」の新ブランドを立ち上げたと発表した。
これまでの米菓製造で培った「多彩な食感と味つけ技術」を活用する。また、「米をあつかう技術」「米および植物性素材に関する知見」「米の機能性追求」「米タンパク質の抽出技術」といった製造技術や研究開発力を活かす。
グループ会社のマイセンファインフード、タイナイと共に、それぞれで新たなブランドを立ち上げ、“あられ、おせんべいの製菓業”から“Better For Youの食品業”へと進化することを目指す。
プラントベースドフードの新ブランドは“JOY GREEN”と名付けた。4月1日より業務用(外食・総菜向け商品)として発売する。「ありそうでなかったブロックタイプのプラントベースドフード」で、せんべいの製造技術を活かして開発したという。
3月14日から創業60年以上の歴史をもつチャンピオンカレーの直営店・FC店計19店舗にて、「プラントベースパティ」を使用した、「低糖質チャンカレ~大豆ミートカツのせ~」(税込・750円)を期間限定で発売する。
プラントベースパティは、マイセンファインフードが2021年10月に発売した業務用商品で、従来の「Lカツカレー」のカロリーは1218kcalなのに対し、低糖質チャンカレ~大豆ミートカツのせ~は635kcalに抑えている。
また、4月8日より、ホテルニューオータニ(東京)内のレストランSATSUKIにて、「植物生まれのベースミート」を使用したビーフシチューを特別メニューとして約1カ月間の期間限定で発売する。
「ベースミートを焼いてからキューブ状に形成し、さらに焼き色をつけて肉感を出した」(ホテルニューオータニのシェフ)という。本物の肉だと作るのに4~5時間かかるが、ベースミートなら1~2時間、トータルで少ない時間で仕上がると説明した。
亀田製菓は、2021年6月に代替肉のネクストミーツとの共同開発を発表しているほか、2021年7月にはフードテックベンチャーのグリーンカルチャーと資本・業務提携を発表するなど、植物肉に力をいれてきた。
今回の植物肉製品は、これらの共同開発や資本・業務提携とは関係なく、独自に開発したものだという。
亀田製菓代表取締役副社長のジュネジャ レカ ラジュ氏は、「私たちもこの事業を展開することから、ベンチャーを育成するために投資した。1社では全部できないので、アライアンス・パートナーが必要。今後5年間で、プラントベースを30億円にもっていく方針」と説明した。
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