ノンピは3月3日、テラスカイベンチャーズ、みずほキャピタル、静岡キャピタル、CRGホールディングス、ダブルシャープ・パートナーズ、MOVER&COMPANYなどを引受先とした第三者割当増資により、総額3.4億円の資金調達を実施したと発表した。
2020年8月には、日本全国に料理と飲み物を1箱にしたオンラインコミュニケーションフードサービス「nonpi foodbox」の展開を開始した。
調達した資金は、nonpi foodboxやキッチンレスの社内カフェテリア運営「nonpi LUNCH」のサービス強化に活用する方針。さらに、新事業「nonpi A.R.U.」開始に伴うプロダクト開発および、採用・組織体制の強化に利用するという。
新事業のnonpi A.R.U.は、ミシュラン3つ星店「Jean-Georges」で日本人初のスーシェフとなり、同社のエグゼクティブシェフである米澤文雄氏をはじめとした、シェフたちが手掛けるプレミアムフローズンミールの定期配送サービス。本サービスに先駆け、クラウドファンディングMakuakeで先行販売を開始した。通常価格は3食4420円(送料込み/税込)。5%~30%オフまであり、コースによって異なる。
ノンピ 取締役副社長の上形秀一郎氏は、「冷凍でもおいしいものができるとわかった。冷凍によってフードロス問題も解決できる。現役の星付きシェフが手がける冷凍食品はなかなかない。食の業界において、フローズンという領域は久し振りの大きな変化で可能性を秘めている」と語った。
まずは国内で体制を構築し、世界中でプレゼンスの高い日本のシェフ、日本食を武器にグローバル展開を推進する計画だという。
nonpi A.R.U.の企画を手がけたノンピ テクノロジー推進本部 プロダクトマネージャーのジョン・ギヨン氏は、「(在宅ワークなどの忙しさで)“美味しい”という体験を諦める人が増えているのではないか。おいしいをもっと身近にするというビジョンを達成するため、フローズンミールの可能性を探究した。おいしく、栄養バランスがとれているフローズンミールがあれば、家族と過ごせる時間が3倍、4倍に増える。解決するものが、フローズン×トップシェフの組み合わせ。世界トップレベルのジャパンクオリティで世界に笑顔を届けたい」と説明した。
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