大日本印刷(DNP)は18日、日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、タクシー会社のクワハラの5社共同で、車内後部に32型液晶ディスプレイやWebカメラ、マイクなどのWeb会議用設備と、4G/5G通信環境を備えた車両を使用するハイヤーサービス「移動会議室」の開始を発表した。実証実験の第2弾として9月30日まで実施する。
日産の大型ミニバン「エルグランド」(VIP仕様、2列シート)を使用するハイヤーサービス。ビジネス会議を伴う移動、不動産物件紹介、婚礼での利用などを想定しているといい、料金は2万円(税込、30kmまたは2時間を超えた場合は追加料金)から。営業区域は東京23区、神奈川県(横浜市、川崎市、横須賀市)で、出発地と到着地がどちらも区域内である必要がある。
2021年に実施した第1弾の実証実験では、3カ月で100人を超える利用があったといい、うち約6割が会社役員と管理職だったという。第1弾の参加者の半数以上が、ハイヤーの利用料金に加え、「移動会議室」の利用料金も支払う意向だったことを受けて有償化に踏み切ったという。
今回の実証実験では、利用件数や料金水準の面からニーズを確認し、有償ハイヤーサービスとしての事業化に向けた検証を行う。また、ビジネス利用が減少する土休日の稼働率を上げるため、不動産物件紹介や婚礼などのビジネス外利用でのサービスに関しても検証するとしている。
ハイヤーの予約は、車両を運行するクワハラの予約サイトから行える。受付時間は9時~18時。
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