世界自然保護基金(WWF)の英国支部は先ごろ、「Non-Fungible Animals」(NFA)と呼ばれるNFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)シリーズを発売した。
13の絶滅危惧種のデジタルアートが販売中だ。各NFAの販売数は、その種の個体数を上限とする。つまり、キタシロサイについては2つ、ジャイアントパンダについては1860個のNFAが販売される。そのほか、アムールヒョウ、コガシラネズミイルカ、リカオンなどのNFAが販売されている。
WWFは各NFAからの収益について、「世界各国できわめて重要な保護活動」に充てられると説明し、「われわれは、キタシロサイやヒョウ、ゴリラなど、非常に大切な野生動物を、密漁や生息地の消失といった脅威から守る手助けをしている」と述べた。
WWFドイツ支部は2021年にNFAを発売している。2022年2月4日時点での収益は約24万5307ユーロ(約3230万円)だ。
NFTはこれまで、環境への影響から批判にさらされてきた。WWFのNFAは、「イーサリアム」のサイドチェーンで環境に優しい「ポリゴン」ブロックチェーンを利用するという。だが、デ・モントフォート大学でコンピューティングおよび社会的責任の上級研究員を務めるCatherine Flick博士は、「ポリゴンは環境に優しいブロックチェーンではない」とツイートしている。
omg @wwf_uk what are you doing? Polygon is not an eco-friendly blockchain. Anything that relies on Ethereum perpetuates Ethereum. You've been duped. https://t.co/r2qwaQG3PP
— Dr Catherine Flick (@CatherineFlick) February 2, 2022
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果