感染力の高いオミクロン株の出現に伴い、自宅用の新型コロナウイルス検査キットに対する需要が急増している。サイバー犯罪者らは、検査キットを求める人々を利用しようと考えて、詐欺メールを使って偽のウェブサイトへと誘導し、クレジットカードやその他の個人情報を盗み出そうとしている。
サイバーセキュリティ専門家らは、詐欺師らがコロナ検査に関する膨大な数の電子メールを送付して、コロナ検査に関する情報を求める消費者を、偽のウェブサイトに誘導していると警告している。感染力の高いオミクロン株の拡大に伴って、新たな需要と詐欺行為が急増している。米商事改善協会(BBB)によると、米政府が最近開設した、無料検査キットを提供するウェブサイトについても、それを模倣する偽サイトが作成される可能性があるという。
「悪者は、最先端の話題を利用するのが非常にうまい」と、電子メールセキュリティを専門とするBarracuda Networksで製品管理担当バイスプレジデントを務めるMichael Flouton氏は述べた。「パンデミックの進化とともに、彼らも進化している」(Flouton氏)
自宅での検査に関心のある消費者を狙った詐欺以前にも、コロナ関連の詐欺は数多く出現している。詐欺メールは、パンデミックが始まった頃に発生し、自宅待機命令が出始めた2020年3月に急増した。ワクチン接種が始まった時にも、ワクチン関連の詐欺メールが増加している。
米保健福祉省の監察総監室(OIG)は2022年1月に入り、勧誘電話、テキストメッセージ、ソーシャルメディアプラットフォーム、さらには戸別訪問による、コロナ関連の詐欺行為が広く横行しているとして、警告を発した。
現在は、検査関連の詐欺が増加している。Barracuda Networksによると、2021年10月と2022年1月を比較すると、新型コロナウイルス検査に言及する詐欺メールの数が500%以上も増加したという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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