RYDEは12月27日、鳥取県の米子地域MaaS協議会と、複数の公共交通を自由に利用できる電子チケット運用基盤「Y-MaaS」の実証実験を実施すると発表した。実施期間は、2022年1月1日〜3月31日まで。
Y-MaaSは、スマートフォンの電子チケットを活用し、米子広域圏(米子市、安来市、境港市、西伯郡、日野郡)の公共交通の利用を促進する実証実験。米子地域MaaS協議会が推進している。
利用者の減少や運転手不足を背景に路線の廃止、減便といった深刻な課題を抱える路線バスやコミュニティバスの利用をデジタル化し、地域のインフラとしてまちづくりに不可欠な公共交通を持続させるという。
今回の実験では、RYDEが提供するモビリティプラットフォーム「RYDEPASS」を活用し、外国人旅行者向けを除いて米子広域圏で初めてのデジタル乗車券となる「わいわいパス」を販売する。
大人600円、子供300円の「わいわいパス 米子市内1日券」と、大人1000円、子供500円の「わいわいパス 広域1日券」2種類で、米子市を含む鳥取県西部圏域と島根県安来市のエリアでバスが乗り放題(平日は時間帯制限あり)となる。乗車券のほか、対象エリア内の協賛店補の割引特典などが付随する。
乗車できるバスは、米子市のコミュニティバスの「だんだんバス」「どんぐりコロコロ」と、高速バスや空港連絡バスなどを除いた対象エリア内の日ノ丸自動車、および日本交通の路線バス、また松江市内を除いた安来市広域生活バス(イエローバス)となる。
同社によると、対象エリア(米子市、安来市、境港市、大山町、日吉津村、南部町、伯耆町、江府町、日野町)沿線では、中国地方最高峰の大山や、日本海、ラムサール条約登録の中海などの豊かな自然をはじめ、歴史や伝統、地元の特産物などが楽しめるという。
また、デジタル化によって、キャッシュレス決済による利便性向上やデータ活用によるプロモーション施策の検討など、県内外の公共交通の利用促進を目指すとしている。
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