大日本印刷(DNP)は12月24日、地域共創型まちづくりの一環として、東京都千代田区の秋葉原エリアをXR空間に再現する都市連動型メタバース「バーチャル秋葉原」および「神田明神社殿 高精細CG」を2022年春にオープンすると発表した。千代田区の支援、AKIBA観光協議会と神田明神の公認を得たもので、近未来をイメージした秋葉原エリアを緻密に再現する。
バーチャル秋葉原は、秋葉原のメインストリート「中央通り」と、秋葉原エリア近隣にあり、創建1300年の歴史を持つ「神田明神」を再現している。ユーザーはPCやスマートフォンなどでアクセスし、アバターを操作して街を探索したり、イベントやライブに参加したりできるという。また、千代田区をはじめとした自治体や参画企業による、各種商品の販売やサービスの提供、クリエイターによるコンテンツ作品の展示や販促活動も行なわれる。
配信プラットフォームはDNPの「PARALLEL SITE」のほか、DMM.comの「Connect Chat」などを予定している。
千代田区は「観光情報発信・イベントの機能拡張」や「AKIBA安全・安心プロジェクト」などから、秋葉原エリアの地域創生に取り組んでいるという。DNPも、リアルとバーチャルの融合によって現実の地域・施設の価値や機能を拡張し、生活者に新しい体験価値を提供して地域創生につなげるXRコミュニケーション事業を推進している。今回、リアルとバーチャルの公共空間を連動させたバーチャル秋葉原をはじめとした取り組みで、秋葉原エリアの活性化や新たなコミュニケーションの創出を推進するとしている。
また、DNPはバーチャル秋葉原の活動を推進するため、「バーチャル秋葉原委員会」も設立。団体や企業の参加を広く募っている。
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