あなたが2021年は厳しい年だったと感じているのなら、仲間がいる。Microsoftの共同創業者で大富豪のBill Gates氏は米国時間12月7日、2021年は氏の人生にとって「最も異常で困難な1年」だったと述べた。Melinda French Gates氏との離婚、パンデミックに起因する孤独、「空の巣症候群(訳注:子供の自立に伴い親が不安や憂鬱を感じる現象)」といった全てが自身に影響したと「GatesNotes」ブログに綴った。
「私が取り組んできたことこそが1年で最も興味深い内容だとは思うが、多くの人々が興味を抱いているのは私の家庭問題、つまり離婚についてだということも知っている。Melindaと私は共に財団の運営を続けており、取り組みの良き新たなリズムも見つけたが、大きな個人的な悲しみの1年だったことは確かだ」とGates氏は記している。
27年間連れ添ったGates夫妻は5月に離婚を発表し、8月に正式に離婚が成立した。発表後、The Wall Street JournalはBill Gates氏が婚姻状態にありながらMicrosoftの従業員と不適切な関係を持ったことがあり、Microsoftの取締役を辞任した背景にはその件があると報じた。
娘のJenniferさんは、10月にニューヨークで手の込んだ結婚式を挙げた。他の2人の子供、PhoebeさんとRoryさんは大学のために家を出ており、Gates氏は1人になった。
「最近は本を読んだり仕事を片付けたりする際に集中することが楽になったが、ともあれ子供たちが家にいた頃が恋しい」とGates氏は記している。
Gates氏はさらに、新型コロナウイルスのパンデミックで同氏にもほとんどの人と同じように、長く対面の社会的交流がない時間が訪れたという。
「奇妙で方向感覚を失うような体験だった。この12カ月、私の個人的な世界はかつてなく小さく感じられた」と同氏は記している。
Gates氏は、現状よりは良い2021年を期待していたとして、新型コロナウイルスのデルタ変異株の発生も、ワクチン接種やマスクの着用を受け入れてもらうことの難しさも予想外だったと述べた。しかし、オミクロン変異株がある状況でも、2022年以降には希望を持っているという。
「ウイルスについて深刻に考えなくてはならないのは毎年秋の新型コロナウイルスとインフルエンザの共通ワクチンを打つ時だけ、という状況が2、3年のうちに訪れることを願う」と同氏は記している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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