直感的でシンプルなUIはカメラもそうで、起動するとほぼシャッターボタンしか表示されない。押して撮る、ただそれだけと、とてもシンプルだ。
モード切り替えのメニューは画面右端の小さな「^」をタップすると表示されるしくみ。ムービー、フォト、料理、人物、夜景の各モードを切り替えられるほか、モードごとにフラッシュやタイマー、ガイド表示のオン、オフを設定できる。
シンプルでわかりやすい一方で、メインカメラとフロントカメラの切り替えも、一旦メニューを表示して操作する必要がある。「セルフィーが撮りたい」と思ったときには、他のスマホのカメラよりも1手順多く手間がかかる。できればホーム画面のストライプから起動できる機能に、「写真を撮影する」だけでなく、「セルフィーで撮影する」も追加して欲しいところだ。
BALMUDA Phoneを使ってみてわかったのは、あれもこれもできるというような、万人向けのスマホではないということ。一方で例えば、写真はカメラで撮る、映像は大画面で見る。だからスマホは極力シンプルで愛着の持てるものを選びたいと考える人には、しっくりはまるのではないか。価格の高さが言われているが、バルミューダの家電製品はこれまでも、自然な風が感じられる、トーストがおいしく焼けるといった、いわば一点突破のシンプルさに、対価に見合う価値を感じた人々に支持されてきたのだと思う。
スマートフォンは制約の多い製品だけに、新たな価値を生み出すのはそう簡単ではないが、このサイズやデザイン、アプリ、何より“BALMUDA Phoneであること”に価値を感じる人には、唯一無二の製品であることは間違いない。
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