「BALMUDA Phone」レビュー--シンプルかつ愛着の持てるスマホを求める人向け - (page 3)

表示されるのはシャッターボタンだけ。シンプルな一方でやや面倒な点も

 直感的でシンプルなUIはカメラもそうで、起動するとほぼシャッターボタンしか表示されない。押して撮る、ただそれだけと、とてもシンプルだ。

 モード切り替えのメニューは画面右端の小さな「^」をタップすると表示されるしくみ。ムービー、フォト、料理、人物、夜景の各モードを切り替えられるほか、モードごとにフラッシュやタイマー、ガイド表示のオン、オフを設定できる。

キャプション
料理モードをオンにすると、照りが強調されてしずる感が出る。生活家電メーカーだけにこだわったポイントだという
料理モードをオンにすると、照りが強調されてしずる感が出る。生活家電メーカーだけにこだわったポイントだという
夜景モードで撮影。F値1.8のレンズを採用していることもあり、かなり明るく撮れる
夜景モードで撮影。F値1.8のレンズを採用していることもあり、かなり明るく撮れる
ズームは4倍まで拡大できる。ピンチ操作のほか、音量キーに「ズーム」機能を割り当てることも可能
ズームは4倍まで拡大できる。ピンチ操作のほか、音量キーに「ズーム」機能を割り当てることも可能

 シンプルでわかりやすい一方で、メインカメラとフロントカメラの切り替えも、一旦メニューを表示して操作する必要がある。「セルフィーが撮りたい」と思ったときには、他のスマホのカメラよりも1手順多く手間がかかる。できればホーム画面のストライプから起動できる機能に、「写真を撮影する」だけでなく、「セルフィーで撮影する」も追加して欲しいところだ。

メニューを表示し、「カメラ切替」をタップすると、メインカメラとフロントカメラが切り替わる
メニューを表示し、「カメラ切替」をタップすると、メインカメラとフロントカメラが切り替わる
純正アクセサリーとしてTPU素材の専用ケース(3960円)も黒、白の2色用意されている
純正アクセサリーとしてTPU素材の専用ケース(3960円)も黒、白の2色用意されている

 BALMUDA Phoneを使ってみてわかったのは、あれもこれもできるというような、万人向けのスマホではないということ。一方で例えば、写真はカメラで撮る、映像は大画面で見る。だからスマホは極力シンプルで愛着の持てるものを選びたいと考える人には、しっくりはまるのではないか。価格の高さが言われているが、バルミューダの家電製品はこれまでも、自然な風が感じられる、トーストがおいしく焼けるといった、いわば一点突破のシンプルさに、対価に見合う価値を感じた人々に支持されてきたのだと思う。

 スマートフォンは制約の多い製品だけに、新たな価値を生み出すのはそう簡単ではないが、このサイズやデザイン、アプリ、何より“BALMUDA Phoneであること”に価値を感じる人には、唯一無二の製品であることは間違いない。

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