ジャストシステムは12月1日、日本語入力システム「ATOK」の新バージョンと、日本語ワープロソフト「一太郎2022 [ATOK 40周年記念版]」、上位版の「一太郎2022 プラチナ [ATOK 40周年記念版]」をそれぞれ2022年2月10日より発売すると発表した。前者はサブスクリプションサービス「ATOK Passport」会員向けに提供する。
新しいATOKは、変換エンジンを強化し、ディープラーニング採用の「ATOKディープコアエンジン2」を搭載する。新バージョンは、ATOK for WindowsとATOK for Macが対象。このエンジンにより、文脈の理解度と変換精度を向上させており、「制度」と「精度」などの同音異義語も正確に変換できるという。
このほかWindows版では、ウェブ会議で画面共有する際に、推測変換を意図せず相手に見せてしまうアクシデントを防ぐ「ATOKプロテクトモード」や、入力変換の操作環境をカスタムする「カスタムATOK」機能なども初搭載した。ATOKプロテクトモードは、情報漏洩などを防ぐためのもので、ウェブ会議システム「Zoom」の開始、終了時に自動でオン・オフを切り替えるという。
ATOK Passportは、ATOKをWindowsやmacOSなどのデバイスで10台まで使えるサブスクリプションサービス。ダウンロード版のみで、Windows、macOS、Android、iOSに対応した「プレミアム」と、Windows、macOS、Androidに対応した「ベーシック」の2プランを用意する。
税込価格は、プレミアムが月額550円(年額6600円。2022年2月からは月額660円、年額7920円に改訂予定)、ベーシックが月額330円。
「一太郎2022」は、日本語ワープロソフト「一太郎」を中心として、前出の「ATOK Passport プレミアム」の1年ライセンスを同梱したパッケージ製品。上位版の「一太郎2022 プラチナ」は、それらに加え、PDFソフト「JUST PDF 5」、統合グラフィックソフト「花子2022」、画面キャプチャソフト「画面カッター Neo」、音声読み上げソフト「詠太12」、高品位フォント「凸版文久体」「フォントワークスデザイン書体」、デジタル辞典「デジタル大辞泉 for ATOK」なども搭載する。
一太郎2022では、従来の文章作成機能を強化し、長文編集や縦組み文書、回りくどい表現や命令的表現を指摘する文書校正機能を実装。また、コロナ禍の影響で、在宅や外出先での勤務が増えていることを受け、オンラインでの画面共有時に推測候補やファイル履歴・検索履歴などの表示を抑制する「プロテクトモード」や、画面を半透明で表示し、のぞき見を防止する「プライバシーモード」などのプライバシー保護機能を強化した。
パッケージ版の税込価格は、「一太郎2022」の通常版が2万3100円、旧版の一太郎などからのアップデート版が9900円、教職員や学生向けのアカデミック版が9900円、Microsoft Officeやジャストシステム製品所有者向けの特別優待版が1万1,180円。「一太郎 2022 プラチナ」は、通常版が4万2900円、バージョンアップ版が3万1900円、アカデミック版が3万1900円、特別優待版が3万5200円。
なお、ダウンロード版も提供予定としている。
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