Amazon Web Services(AWS)は、企業が容易にプライベート5Gモバイルネットワークを設定、管理できるようにする新たなマネージドサービス「AWS Private 5G」を発表した。最高経営責任者(CEO)のAdam Selipsky氏が「AWS re:Invent」の基調講演で概要を明らかにした。
Selipsky氏によると、AWS Private 5Gで、企業はプライベート5Gモバイルネットワークを数日で構成し、拡張できる。構築に必要となるハードウェアやソフトウェア、SIMカードなどをAWSが顧客に提供すると同氏は説明した。
多くの企業は接続にローカルの有線イーサネットやWi-Fiネットワークを利用しているが、デバイスが急増する中、これらのシステムに負荷がかかるようになっている。また、モバイルネットワークの構築には通信に関する専門知識が求められるほか、パートナーシップやベンダーが複雑に絡むなど困難が伴う。
Selipsky氏によると、顧客はネットワークを構築したい場所と必要な容量を指定すれば、AWSが構成や設定などの作業を担う。AWS Private 5Gはネットワークの設定と導入を自動化するとともに、オンデマンドで容量を拡大してデバイスの追加やネットワークトラフィックの増加に対応する。現在米国でプレビュー版が提供されている。
またSelipsky氏は、このサービスで企業は小規模に開始し、必要に応じてスケールさせることが可能で料金は従量課金となると述べた。
AWSはプライベート5Gネットワークを構築し、デバイスを接続するために必要なスモールセル無線ユニット、サーバー、5Gコア、無線アクセスネットワーク(RAN)ソフトウェア、SIMカードを提供し、保守を行うという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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