イーデザイン損害保険は11月25日、Apple Watchから収集されるヘルスケアデータと総合自動車保険「&e(アンディー)」から取得する運転データを分析し、体調と安全運転との相関関係を明らかにする実証実験を実施すると発表した。実験期間は、2021年12月〜2022年1月で、同社の社員を対象にしている。
同社の&eは、契約手続きや補償内容に関する問い合わせ、事故の連絡、保険金の支払など、多くの手続きをスマートフォンだけで完結できるデジタル時代の共創型自動車保険。無償で提供されるIoTセンサーの活用により、事故が発生した場合に自動で衝撃を検知し、スマートフォンから1タップで事故連絡が可能。提携修理工場での修理の依頼もその場で入力できるという。
また、検知した衝撃やGPSデータを基に車の事故状況を動画で再現し、事故前後の車の速度・衝撃・損傷などのデータを事故担当者が把握できることから、顧客の不安を軽減するサポートや、事故の早期解決に役立てられるとしている。
今回開始する実証実験では、Apple Watchを通じて、顧客の運転前の体調を診断し、個々人に適した安全意識を高めるアドバイスを行う新たなアプリケーション・サービスや、平時とは異なる健康状態の予測につながる新たなソリューションの開発を目指す。
具体的には、実験参加者が装着したApple Watchから収集されるヘルスケアデータと&eで提供されるIoTセンサーから取得される運転データから、体調と安全運転の相関関係を明らかにし、運転する際の体調予測が可能かを検証する。
なお、同実験は、慶応義塾大学病院の循環器内科で不整脈先端治療学を専門にしている医学博士の木村雄弘氏が監修する。
同社では同実験の後、東京海上グループが有する事故データやリスクマネジメントのノウハウと、Apple Watchなど最先端のテクノロジーを掛け合わせることで、社会課題の解決につながるヘルスケアソリューションの創出に挑戦するとしている。
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